世界情勢の不安定|渦中のイスラム教徒の本音とは?

皆さま初めまして!

 

今回が初めての投稿になります、九州大学経済学部経済工学科2年の有薗大志と申します。出身は鹿児島で、好きな飲み物は焼酎、好きな山は桜島、好きな歌手は長渕剛という生粋の九州男児、薩摩隼人でございます。

 

現在、世界ではイスラム国(IS)による日本人殺害事件やフランス・パリでの同時多発テロ事件などの大きな事件が相次いでいます。そんな中、現在アメリカの大統領選で人気を集めているドナルド・トランプ氏が「すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を拒否すべき」という声明を出すなど、イスラム教を取り巻く世界情勢は大きくかわりつつあります。

 

このような世界情勢の中で、一般的なムスリム(イスラム教徒)の方々が「何を想い、何を伝えたいのか」を知りたいと思ったことはありませんか? そこで今回、直接お話を伺うために福岡県東区の福岡マスジド(イスラム教のモスク)に訪問して、ムスリムの方にインタビューをしてきました。

 

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取材に協力してくださったのは、リビア出身の男性、ノルディーンさん(45歳)です。以下、質問とそれに対する回答を掲載します。

 

Q.日常生活において、イスラム教徒としての活動はどのようなものがありますか?

-基本的には1日5回の礼拝と、ハラルのように特別な食事を摂る以外はあなた方日本人と大きくは変わりません。詳細が知りたい場合は、福岡マスジドのホームページYoutubeチャンネルをご覧ください。

 

Q.日々の礼拝の際にはどのようなことを考えていますか?ちなみに我々日本人が神社やお仏壇の前で手を合わせるとき、基本的には自分や家族の健康や幸せを願っています。

-その点でも日本人の方とあまり変わりません。日本では、学業の神様やお金の神様など、お祈りの内容によって対象の神様が変わると聞きました。一方わたしたちは一神教であるため、いつも同じ神様に対してお祈りをするだけで、あなた方と同じように家族や自分の幸せを祈っています。

 

Q.イスラム国(IS)によるテロなどが起こったあと、なにか差別的な言動を受けたなど日本人の対応が変わったりしたことはありますか?

-私の周りでは特にありません。多くの外国人が言うように、日本人は優しく礼儀正しいです。事件後も今まで同様に優しく対応してくれます。また、日本に来て日本人と結婚したイスラム教徒も大勢いますし、日本人のイスラム教徒もこのマスジドを訪ねてきます。

 

Q.最近、イスラム国(IS)によるテロ事件が話題となり、テレビでも頻繁に報道されていますが、ノルディーンさんはそれらの事件についてどのように感じておられますか?

-もちろんテロリズムは許される行為ではなく非難されるべきで、彼らのようなテロリストは本当にイスラムのことを考えているとは思えません。加えて、我々が心を痛めているのは、イスラム国の支配下で実際に被害を受けている人たちもまたイスラム教徒であるということです。

フランスの新聞社襲撃事件でもイスラム教徒が殺されてしまいました。イスラム教徒は世界に16億人おり多種多様な人間がいる中で、そのような事件を起こしているのはごく少数のものたちです。そしてそれはイスラム教に関わらずどのような集団にも、少数の悪い人たちはいます。

 

Q.最後に、日本人に伝えたいことはありますか?

-少しだけでもいいので、イスラム教のことを勉強してくたさい。まず知ってください。そして、この福岡マスジドのように、イスラム教の施設は誰に対しても開かれた施設なので、是非見学してみてください。そして、今回私が答えたことは私個人の意見ではなく、すべてのイスラム教徒が感じていることです。みんなの意見です。

 


 

私が最も衝撃を受けたのは、「イスラム国の事件によって被害を受けている方々もまたイスラム教徒である」ということでした。テレビの報道などを見ているとつい、「加害者がイスラム教徒であること」ばかりに注目してしまっていました。

 

また、イスラム教徒の方と、特定の宗教を持たない一般的な日本人では「同じところがたくさんある」ということにも感銘を覚えました。インタビュー内容からも、それほど変わらないことが分かると思います。

 

異文化や宗教の違いにたいして「自分たちとどこが違うか」ばかりを考えるのではなく「自分たちとどこが同じか」を考えること、つまり少しの相違点ではなくたくさんの共通点を探すこと、そうすることで世界の見え方は大きく変わるのではないでしょうか?

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(取材・記事:有薗大志、編集 : 平野賢正)

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