【森田俊文】 「ザイールから那珂川町へ!那珂川町の教育を変える。」【那珂川町議会】

Vote→Japan運営チームの朝舩颯哉です。 みなさん、福岡の那珂川町をご存知でしょうか?現在、福岡県筑紫郡で唯一の自治体となっており、 町名の「那珂川町」は、福岡市中心部を流れる河川として有名な那珂川からとったものだそうです。

本日は、そんな那珂川町で町議会議員を務められる森田俊文議員に、“地方創生”についてのヒントを頂きました!様々な経験をされてきた森田議員への、那珂川町の地方創生と教育改革に関する取材記事です。  

 

ザイールの日本大使館で勤務。その後、那珂川町で学習塾の起業へ!

ー森田議員は大学をご卒業後、ザイールやマダガスカルといったユニークな地域で勤務をされていたとお伺いしています。どうして那珂川町に引っ越されて学習塾の起業に踏み切ったのですか?

大学時代はミュージシャン志望でバイトに明け暮れ、アメリカを一人旅したりして就職や社会のことについては真面目に考えていませんでした。当時を思い出すと恥ずかしくなります。ミュージシャンへの夢が断たれ、バイト先のお客様のつてで電機メーカーに就職するも、1年3ヵ月で辞めて肉体労働をして食いつなぎましたが、この生活がいつまで続くのかお先真っ暗っていう感じでした。

そんな時、外務省の嘱託職員の試験に応募しましたが不合格、しかし、数後日アフリカのザイールなら席が空いているので働かないかと電話があり、現状から抜け出したい一心で即決しました。ザイールでの3年間は大使館員として、現地職員の管理や公舎の営繕、邦人保護、日本からのお客様の同行等、貴重な経験をさせてもらいました。また、ご成婚をお控えになった秋篠宮殿下ご遊学や緒方貞子元国連高等難民弁務官に同行させていただき直接お話しすることもできました。それは今でも財産です。

ザイール生活3年目、次の進路を考えていた頃、大学時代にアメリカ一人旅で知り合った福岡市の学習塾の先生がアフリカ旅行に来られ、私がザイールにいるということでわざわざ会いに来てくれました。そして、これから人口が増える那珂川町で塾を開業してみてはどうか、と起業するきっかけを与えてくださったのです。学習塾は初期投資が少なくてすむこと、故郷の佐賀県が近いこと、また、両親が教員でしたので子どもに勉強を教える職業もいいかなと思いました。不思議なご縁で学習塾を始めることになり、結果的に大学時代のアメリカ一人旅も無駄な経験ではありませんでした。

那珂川町

(出典:観光情報/福岡県 那珂川町商工会

 

地域の教育格差に疑問を感じ、町議会議員選挙へ立候補!

ー学習塾の塾長から議員を志された理由は何ですか?

平成3年に学習塾を開業して22年間、毎年平均して約20人の生徒たちを送り出しました。また、平成9年にパソコン教室を併設して地域の大人の人たちとも知り合うことができました。 学習塾を営む中で、不登校の生徒、ヤンキーな生徒、発達障害の生徒、いじめにあった生徒など、様々な境遇を抱えた生徒と出会いました。その全ての子どもたちに上手く対応できたわけではありませんが、真剣に向き合ってきたつもりです。

しかし、中学生で入塾してくるときは、小学校の基礎学力がおろそかになっていて、高校入試に対しては手遅れの生徒が多いのです。その原因の多くは、家庭の経済力や教育力の格差でした。競争社会ですので格差があることは仕方がないのですが、子どもに責任はありません。小学校低学年の学校教育や地域の社会教育などで、それは補えるのではないか、そのためには塾という箱の中では限界があると思っていました。

そんな時に転機が訪れます。パソコン教室のお客様に近隣市の元教育長を務めた方がおられて、いろいろと話をさせていただくうちに、そういう思いがあるなら議員に出ることを勧められたのです。議員になれば、教育格差の問題解決に向けて提言できるのではないかと思い、これまた不思議なご縁で町議会議員選挙に出ることを決断しました。

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地方創生のポイントは、民間企業の巻き込み

ー那珂川町の活性化を目指して活動をされていますよね。地域創生のポイントについてお伺いできますか。(那珂川町に限らず、地方創生に必要なコト)

地域創生は、地方自治体が考えてもうまくいかないと思います。自治体は失敗しても責任は取りません。それはどうしても当事者意識に欠けるからだと思います。 私は、町に骨を埋めるつもりで住み、実際に地域の衰退を肌で感じて危機感を持っている民間の人たちこそ、地方創生の担い手だと思うのです。

民間の中から出てくるアイデアを実現させるために、自治体は規制を緩和したり、人と人をつなげたり、公共の媒体を使って内外に向けて宣伝したり、単に補助金を出すのではない支援を行うべきです。 自治体は公平性の観点から一部の民間を支援するのに慎重ですが、地方創生の起爆剤となる可能性のある民間グループを積極的に支援していく勇気、そして、彼らが失敗しても責任を取る覚悟が必要になります。  

 

那珂川町における地方創生のカタチとは

ー那珂川町の活性化(地域活性化)のためにはどういった施策が必要だとお考えですか?

私は、活性化を3つに分けて考えています。 1つめは、商業や観光で人が集まる仕組みをつくること、つまり外貨をいかにして稼ぐかということです。現在那珂川町にはお金を落とすような大型商業施設や観光名所がありませんが、都心から近いところに土地や自然があります。民間と協力して税収につながる商業施設、観光地を整備していかなければなりません。

2つめは、企業を誘致したり転入者を増やし、法人税や住民税、固定資産税を増やすことです。那珂川町は都心から近いですが、まとまった土地があります。しかし、それらの多くは市街化調整区域、特に農用地には開発の許可が容易に下りません。宅地化や工場用地化にするなど、民間企業と協力しながら明確な青写真を描いて、国や県と粘り強く交渉していく必要があります。

3つめは、高齢化社会に対応できる活力あるコミュニティを作っていくことです。年少人口の多い町という印象がありますが、高齢化率30%を超える地区が3分の1を超えました。昔ながらの行政区の線引きのままだと、人口規模や年齢構成に偏りが出て地域づくりに支障をきたします。行政の効率的な運営のために行政区や学校区などの再編も思い切ってやっていかなければなりません。  

 

目指すは「教育の町」那珂川町

ー那珂川町をどんな町にしていきたいですか?

子どもから大人まで地域に学ぶ環境のある、教育の町にしたいと考えています。これから激動の時代の中で、那珂川町だけでなく、日本国を背負って立つ人材を多く輩出する町にするのが夢です。 元武雄市長の樋渡氏のメッセージが全国に届いたように、私は小さな自治体でも教育やまちづくりのモデルになることができると考えています。全国の自治体から視察に訪れてくれるような町にしていきたいです。  

 

人とのつながりを大切にする

ーこれから未来を担う若者に向けてメッセージがあればお願い致します。

人の一生なんて短いですが、多くは他人に感謝されたり称賛されたりすることで自己の存在意義を確認していくものです。人とのつながりは大切にしてほしいです。 少し希望を言わせてもらえるなら、日本国のため、次の世代のために何ができるかを意識した中で、ライフワークを見つけてもらえればなと思います。


いかがでしたか。地方創生といえば市町村役場や官公庁の仕事だとイメージする方もいるかもしれませんが、あくまで民間の営利活動を市町村がサポートすることが、地域活性化のために重要だということでしょう。地域の中で人との繋がりを大切にし、官民が協力し合うことが大切ですね。

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朝舩颯哉

朝舩颯哉Vote→Japan 代表

投稿者プロフィール

「政治をもっと身近に!」Vote→Japanでは主に議員さんの取材のために九州を駆け回ってます。 堅苦しい政治ニュースをアツくわかりやすくお伝えしていきますね!

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